境内には100本近くのイロハモミジの木があります。紅葉の一番の見ごろの時期は例年、11月下旬の20日から23日の勤労感謝の日の頃ですが、その年の気候によっては多少変動しますので、最新の紅葉情報をご確認ください。
　美しく紅葉する条件について申しますと、まず、昼夜の寒暖差が挙げられます。ですから、11月に入ってからの明け方の十分な冷え込みが必要です。また、その他の条件と致しましては、昼間の十分な日照や適度な雨量等も挙げられます。台風の直撃した年などは台風の塩害によって葉は枯れたように汚くなってしまいます。また、近年は夏の暑さが異常ともいえるほどですが、夏の強い日差しによる葉焼けの影響でしょうか、紅葉した葉が奇麗ではないことも多々あります。このことは現在非常に懸念している点です。
　さて、山内が一面真っ赤に染まったその時には、古寺の佇まいとも調和し、自然の作り出すその情景は実に見事という他ありません。
　下関市内には数か所の紅葉の名所と言われる場所がありますが、各所を廻った方がよく「覚苑寺の紅葉が一番良かったです。」と言ってくださいます。当山は長府の観光コースからは少し離れているので、団体のお客様はあまりお見えになりませんが、そのおかげでひっそりとした雰囲気を保ち、知る人ぞ知る紅葉の隠れた名所となっております。今後もさらにモミジやその他の紅葉する木を増やしていく予定です。